朝顔
2015年 07月 26日
暑い日が続きますね・・・
お庭の花や娘が学校から持ち帰ったナスの鉢も
気が付くとカラカラになっています。
昨年のお持ち帰りは朝顔でしたが
庭に種が落ちたらしく
今年もきれいな花を咲かせてくれています。
ひまわり同様、夏を感じる花ですね。
この朝顔の美しさを感じる素敵な逸話があります。
「一輪の朝顔」
ご存じですか?
千利休のお話です。
ある初夏の朝、利休は秀吉に
「朝顔が美しいので茶会に来ませんか」と使いを出しました。
そして、秀吉が
「満開の朝顔の庭を眺めて茶を飲むのはさぞかし素晴らしいだろう」
と楽しみにやって来ると、
庭の朝顔はことごとく切り取られて全くありません。
ガッカリして秀吉が茶室に入ると
床の間に一輪だけ朝顔が生けてあるのでした。
「一輪であるがゆえに際立つ朝顔の美しさ」
秀吉は利休の美学に脱帽したというお話です。
これは、映画「利休にたずねよ」の冒頭シーンでも使われていますが
逸話を知らなかった私は
最初、利休が美しく咲き誇った朝顔をすべて刈り取るよう指示していたことに
首をかしげて見ていました。
しかし、秀吉同様、茶室に飾られた一輪の朝顔に魅せられて
息を呑んでしまいます。
「あなたは、そこにいたのね。」
これって、アアルトのフラワーベースをサヴォイのレストランで
見つけたのと似た感覚でした。
美しいものは然るべきところにあると
さらに輝くのですね。
その然るべきところの演出は、
凡人にはとうてい真似できない美意識の成せる技なのでしょうが・・・。
朝顔を見るとこの逸話を思い出します。
想像し、創造し、創像し、想造する。
創像力 × 想造力
”家族や地域がつながりあえる注文住宅を創します”
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