読書
2011年 12月 21日
昨日読み終えた本のご紹介。
茗荷谷の猫
9つの短編集。各編、江戸時代から昭和初期までの登場人物の人生を実際の町を舞台に描いています。
それぞれの性格を持ち、悩んだり、考えたり、抗えない運命に流されながら人生を歩みきった人間達。(フィクションですが。)
それぞれの物語が時代をこえてほのかにつながっていきます。
人と人のつながり。この物語の中で、面識のない人たちがほのかにつながっているように、この物語が、現実世界の自分にもつながってくるかのような人の縁の不思議さを感じる本です。
毎日の積み重ねが一人一人の人生なんだという事を、私のような若輩者にも気付かせてくれる名著でした。