大人の絵本
2013年 07月 04日
スタッフ海保です。
今日は、私の好きな絵本から。
これは子供向けではなく、大人に読んで頂きたい絵本。
深入りのコーヒーの薫りを愉しみながら・・・
しっとりとした雨音を聴きながら・・・
夜更けにワインを傾けながら・・・
お気に入りのシチュエーションで読んで頂きたい絵本です。
ストーリーは、想像力をなくした中年の画家が愛車のルノーを駆って、旅にでるところから始まります。
そして、海辺のホテルで不思議な泊り客と出会います。
おそらく・・・その客達は、昔 彼が好きだった絵本の主人公や映画に出てきた登場人物。
そこで彼らの姿を見て、想像力を取り戻していくお話です。
まずは、挿絵が私好みだったので魅かれて手に取ったのですが、具体的なわかりやすい本ではなく読み手のイメージにもゆだねられているところが気に入りました。
大人になると・・・自分の進むべき道が見えなくなる時もあります。
そんな時、昔出会った大好きだった物や人を思い出してみるのも悪くないと思います。
この本を読んで、若い頃・・・石垣島のホテルでバイトをしていた事を思い出しました。
ここで出会った人達は、実にユニークで・・・今までの私の概念を変えてくれた大切な場所でした。
島の人、そうでない人・・・みんな自分探しをしていたような気がします。
結局は、自分の道は自分で見つけなければいけないと思いますが、ふと、自分のたどってきた道を振り返ってみるのもいいですね。
そこに、その先のイメージが待っていてくれるかもしれません。